どのようにして採卵するのか?

女性の卵子を卵巣から体外に採卵するという行為が治療の中に含まれると、それは「高度生殖医療」と呼ばれるものになります。

つまり、「体外受精」です。

 

不妊治療の段階で言えば、第一段階がタイミング法の指導、第二段階が人工授精、第三段階以降が高度生殖医療となります。

高度生殖医療とは実際にどのような治療が行われているのでしょうか?

 

今回は世界初の「体外受精児(試験管ベイビー)」、イギリスのルイーズ・ブラウンが生まれるまでのお話しをしましょう。

 

不妊 いつから

 

今、私の元に「体外受精への困難な道のり」(The bumpy road to human in vitro fertilization, Nature Medicine 2001 Oct;71091-4)というタイトルの論文があります。

 

これを書いたのはロバート・エドワーズ氏。

彼こそがルイーズ・ブラウンの誕生を導き出した世界初の体外受精での妊娠を成功させた人なのです。

 

この論文は彼がラスカー賞を受賞した時の回想録とも言えるものです。

ラスカー賞はノーベル賞の前段階とも言われています。

エドワーズがノーベル医学生理学賞を受ける前奏曲はすでに始まっていたのです。

 

彼はもともと医者ではなく、生粋の生物学の研究者です。

1950年に博士号を得てから、既に体外受精というものを研究したいという考えがあったということを記述しています。

 

彼はマウスを中心に色々な動物の卵子で染色体の実験などをしながら、この方法を人間に応用できないか考えていました。

 

しかし、同じ哺乳類でも動物と人間の卵子では大きな違いがあるということが大きな壁となったのです。

例えば、兎の卵子は卵胞の成熟期間が約12時間かかるのは分かっていましたが、このデータを参考にしてLHサージから12時間後の人間の卵子を使ってもシャーレ上で受精することは出来ませんでした。

人間の場合、兎の3倍の37時間後の卵子を用いれば受精が出来ると分かるまでに2年間もかかっています。

 

そして体外受精するにあたって何よりも大きな問題は、人間の女性の卵巣からどうやって卵子を採取するかということでした。

しかも排卵する直前という時期でなければいけなかったのです。

 

採卵するために開腹手術をするなど思いも及びませんでした。

エドワーズの論文では「1968年、パトリック・ステップトー氏に電話をすることでパートナー探しは完了した。彼は最低限の手術によって採卵する技術を持った臨床医師だ。」と言っています。

 

ステップトー氏は当時革新的な技術だった「腹腔鏡」という医療機器を扱うのに非常に優れた産婦人科医でした。

彼はエドワーズの依頼に対して、腹腔鏡を使ってレスリー・ブラウンの卵巣から排卵する直前の卵子を見事に取り出したのです。

 

世界初の体外受精児「試験管ベイビー」誕生の瞬間!』へ続く

 


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