排卵にトラブルは?
排卵が起こっていなければ、妊娠しないのは当たり前のことです。
排卵の有無を調べる検査は、女性の不妊治療においては必ず実施される大切な検査項目です。
検査方法は色々ありますが、基礎体温表と経腹超音波検査を用いて卵胞の性状をチェックする方法が一般的です。
血液中のホルモン値の計測や排卵時期の子宮頸管粘液検査などによって、トータル的に排卵がされているかどうかを調べるのです。
基礎体温は朝眠りから覚めたときに身体を起こさずそのままの体制で測った体温値です。
人間などの恒温動物は、中枢によって同じ体温を保つように調節されています。
しかし身体を動かすと、筋肉収縮によって体温は上がるのです。
ある何時間か継続して安静を保った後の体温、つまり眠りから覚めた時点の舌下体温を“基礎体温”と呼びます。
プロゲステロン(黄体ホルモン)が分泌しない卵胞期には体温は下がり(低温期)、排卵後プロゲステロンが分泌を始めると、これが視床下部の体温調節中枢に刺激を与えて体温が上がります。
黄体からプロゲステロンが分泌し続ける黄体期には体温は高くなります(高温期)。
基礎体温表を見ると、排卵がされているかどうか、卵巣機能の状態が把握でき、排卵日を予測することもできます。
低体温の底日が100%排卵日とは決められないことは前述の通りです。
超音波断層法は卵胞の生育について詳細を確かめることができるので、排卵がされているかどうか、また正常な排卵かどうかを確認するのに効果的な検査です。
超音波検査ではお腹の上からプローブをあてる経腹超音波検査と、膣内にプローブを挿入して行う経腟超音波検査の2つがありますが、経腟超音波検査の方がより詳しく卵胞の性状を確認することが出来ます。
生理が終わって卵胞期に入ると20個くらいの原子卵胞が生育し始めます。
その中の左右どちらかの卵巣の中の一つの主席卵胞だけが大きくなっていって、排卵が起こる20㎜ぐらいのサイズまで成長します。
その主席卵胞の様子を超音波によって監視し続けていると、ある日卵胞は超音波画像から消失してしまいます。
これは卵胞が破れて“排卵”が起こったことを示しているのです。
超音波ではホルモン周期に添って卵胞の生育具合や排卵が起きているかどうかを確認することができます。
血液検査による血液中のホルモン値測定は基礎体温の変動を見ながらホルモン周期に沿って何度か実施します。
卵胞期(低温期)には卵胞刺激ホルモン(FSH)と黄体形成ホルモン(LH)、エストロゲン、プロラクチン(脳下垂体から分泌される乳汁分泌ホルモン)、テストステロン(男性ホルモン)などを計測します。
そして黄体期(高温期)にはエストロゲンとプロゲステロンなどを計測します。
排卵障害の疑いがあるケースにおいては、黄体形成ホルモン放出ホルモン(LH-RH)テスト等が実施されたり、もしくは甲状腺ホルモン値の計測をされることもあります。
排卵期(生理が始まってから12~15日頃)になると卵胞からエストロゲンが多量に分泌されます。
この作用により子宮頚管内の頸管腺の分泌が盛んになり、子宮頚管粘液が積極的に分泌されます。
その粘液を採取して状態をチェックすることでホルモン状態を推測することができます。
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