車検で預かったユーザーの車を旅行で酔っぱらい運転

車検で預かった車を酔っぱらい運転

ホンダディーラーでの法令点検後、どうしてかフラフラしてまっすぐ走行しない車をなんとか車庫に入れて車を見回すと、フロントホイールがまるで骨折したかのように斜めになっていたのです。

4本のホイールナットが緩んでいました。

というよりも、メカニックが手で仮締めした状態で、レンチで締めるのを忘れていました。

その為、ホイール側の穴はホイールナットより大幅に削られており、気がつかないまま走行し続けていれば、あやうくホイールが外れるところでした。

前輪ですから、走行中に外れた場合、大事故に結びつく危険性がありました。

ブレーキパッドの交換を行なう為に、ホイールを外した際のケアレス・ミスです。

 

工場の不始末を内緒で直す

片方の前輪を失ったゴルフ・カブリオレは前のめりになり、フロントエプロン、フロントバンパー、フロントフェンダー、ブレーキローター等、あちらこちらに大きなダメージを与え、半回転しながら停止。

当然、自動車は板金修理を行わなければならないほどの損傷を受けています。

ですが、ユーザーに黙って直せるほどの傷ではありません。

いつまでも隠し通せるものではありませんから、ユーザーに正直に説明したところ、ユーザーは納得がいきません。

結局、この自動車については、乗り続ける限り、全ての整備を無料で実施することを約束したと言います。

表沙汰にはなっていませんが、類似する事故は頻発しています。

工場内でこすったドア、フェンダーをユーザーに黙って塗装し直す等は朝飯前、預ける前の点検が如何に重要かおわかりいただけるでしょう。

 

ユーザーの車で酒酔い運転

前輪のナットを締め忘れたホンダディーラーにあっては、まだまだ様々な武勇伝が存在します。

40km/hで走行中、アクセルを踏んで加速するとフロント足回りから異音が鳴るというアコードを預かった工場長ですが、ユーザーからは2週間の猶予をもらっていた為、週末の土日にかけて開催される社内旅行に乗って行くことにしました。

走行しなければ再現できない症状をチェックするという大義名分がありますから、一石二鳥です。

ところが、宴会で散々飲んでから、寝る前になり、普段会社帰りにするように、いつものラーメンが食べたくなって、数人の部下を誘って町まで出かける話がまとまりました。

タクシーを呼べば良いところを、会社から乗ってきた車を持ちだしたのです。

正常な神経であれば飲酒運転などを行わないでしょうが、旅先という気の緩みと、アルコールが入っているということもあり、工場長自らハンドルを握ったのです。

車検の実態 法令点検は本当に点検しているのか?

車検・法令点検では点検しているのか?

東京トヨペットからマークⅡを購入した自動車ユーザーの話を紹介しましょう。

毎回法令点検実施の案内ハガキに促されてサービス工場に愛車を入庫している(ディーラーにとってはおいしい)真面目なユーザーです。

ある時、自動車で出かける用事ができた為、愛車のキーをひねるのですが、エンジンがうんともすんとも反応しません。

前日に法令点検を済ませた矢先のことです。

これはおかしい、とホーンボタンを押してみると、やはり全くの無音。

当然、ライトも点灯しません。

バッテリー上がりの症状です。

念の為点検記録簿をチェックしてみたところ、バッテリー液量のチェック欄にはレ印がしっかりと付けられています。

ですが、ボンネットを開けてバッテリーを覗いてみると、バッテリー液量は下限ラインを下回っています。

ほとんどカラに近い状況です。

穴が空いているわけでもなく、わずか1日でバッテリー液がなくなるはずがありません。

つまり、点検を行っていないのに、あたかも点検したかのように記録がなされていたのです。

入庫のタイミングではエンジンは問題なく始動していたのですから、その時点でバッテリー液の補充を行っていれば、何の問題も起こらなかったのです。

 

ディーラーが責任のバッテリー上がりは新品と交換させる

多忙を理由としてずさんな点検を行ったこの東京トヨペットは、「すみません、バッテリーをスロー充電するので、一日預からせてください」と言ってきました。

急速充電はバッテリーに負担がかかりますから、スロー充電と言うあたりは、一見親切な対応に見えますが、騙されてはいけません。

自分の落ち度にも関わらず、代車を用意することもなく、一日自動車を預けろとは図々しいにもほどがあります。

一度上がってしまったバッテリーは、どんなに充電しても100%元の状態には戻りません。

本来バッテリーは消耗品であり、どんなに大事に使っていても3~4年で交換時期となります。

それを充電のみで免罪符としようからには、泥棒にも等しい行為と言えるでしょう。

私はここで、断固として、新品のバッテリーへの交換を要求することを助言しました。

責任者である工場長ははじめ躊躇ったようですが、2、3日後交換に応じました。

当たり前です。